税理士 向山裕純の税のなんだパンダ

創業45年を迎えました。難しいと思われがちな税金についてわかりやすい解説をしていきます。税金以外にも時事問題など取り上げていきます。

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キャッシュフロー計算書を見る目を養おう

キャッシュフロー(C/F)計算書を見る目を養おう

キャッシュフロー計算書(以下C/Fという)が日本に導入されたのが2003年3月でした。そして導入から13年経過した現在、上場企業の全てにC/F計算書は義務付けされています。
3月決算法人の申告時期が近づいてきています。日本の国税局へ申告している法人数約250万社。そのうち3月決算5月申告法人は約50万社あり全体の20%を占めているそうです。              (国税庁HP:決算期別の普通法人数)

一般的に決算書というと貸借対照表及び損益計算書を思い浮かべる方が多いと思いますが、
CF計算書は財務諸表の1つであり、前述したように、上場企業では有価証券報告書等に掲載することが義務付けられています。つまり、公認会計士のチェックが入りますので客観的信頼性が高いといえます。
ちなみに、日本における会計基準では、貸借対照表(B/S)・損益計算書(P/L)・キャッシュフロー計算書(C/F)・株主資本等変動計算書(S/S)が財務諸表に含まれます。
従前までは一時点の企業の財政状態を表すB/Sと、一定期間の経営成績を表すP/L分析が主流でしたが、資金繰りの状況をこの2つだけ把握することは難しくなってきており、年々C/F計算書の必要性が高まってきています。

C/F計算書は資金の流れ(キャッシュフロー)を
① 営業活動によるもの
② 投資活動によるもの
③ 財務活動によるもの 
     
この3つに分けて表示をします。
なお、C/F計算書上のキャッシュとは、手許現金や当座預金普通預金などであり容易に現金に換金可能な流動性預金をいいます。
① 営業活動によるキャッシュフローは、本業においてどれだけ営業活動によるキャッシュが動いたかを示すものです。
② 投資活動によるキャッシュフローは製品や商品を製造する、販売拠点を作る等の設備投資や投資有価証券によるキャッシュの増減を示します。
③ 財務活動によるキャッシュフローは、借入や返済、社債の発行や償還、増資や減資等によるキャッシュの増減を示します。

C/F計算書はB/SやP/Lのように、申告書として税務署への提出義務が無いので、作成していない企業や見たこともない企業もまだ多いと思います。
これが導入から13年たった今でも余り普及していない一因だと思います。
よく金融機関への借入れ申し込みの際、時系列に3期分のB/S及びP/Lを用意し分析しますが、その際C/F計算書も作成し見比べてください。財務面・損益面で見えなかったものが、資金面から問題点などを発見出きることもあるはずです。
特に粉飾などは財務・損益面ではわからなくても資金面からの分析により整合性が取れない等で発見することもあります。
 今後、経営計画を立てる際にも、次期の目標値の設定に関しても資金的裏づけのある計画が求められます。そのためにも、年に1度はC/F計算書を作成してみてはどうでしょう。

以  上
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