税理士 向山裕純の税のなんだパンダ

創業45年を迎えました。難しいと思われがちな税金についてわかりやすい解説をしていきます。税金以外にも時事問題など取り上げていきます。

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

>> EDIT

相続を家族で考えてみよう


相続を家族で考えてみよう!

 2015年1月1日以後の相続税の基礎控除が改定された。それは、3,000万円+600万円×法定相続人の数である。
 いままでは、5,000万円+1,000万円×法定相続人の数であった。つまり、配偶者と2人の子供の家族を一般として、8,000万円の基礎控除があった。それが、2015年1月1日以後の相続税の基礎控除では、4,800万円となる。
 いままでそれほど相続税に関しては、課税されないからと深く考えてこなかった人たちにも課税されるおそれが出てきた。
 税理士新聞第1488号、2015年(平成27年)6月25日号に‘相続時代’として‘家族で相続を考える!’という記事が載っていた。その中のエピソードを引用させていただく。それは次のような会話です。
 「平成27年夏。相続税が増税されて最初のお盆がやってくる。東京、横浜、静岡などでは新暦7月15日、全国的には8月15日の‘旧盆’前後が‘お盆期間’となる。
 お盆休み、久々に家族が集まった実家でのこと。長男が突然‘我が家は相続について話しておかなくていいのかな。税金のことも心配だし’と切り出すと、和気あいあいとしていた場は一瞬で固まった。たまらず長男の嫁が‘よしなさいよ、お父さんの前で’と小声でいさめる。それをのんびり屋の次男が横で聞き流していると、次男の嫁が‘あなた、しっかりしないとお兄さん夫婦にうまくやられちゃうわよ’と、こちらも小声で耳打ち。すると末娘が‘まったくもう、やめてよ、縁起でもない。まだお父さんは元気よ’と兄をにらみつける。長男が‘いや、みんなが揃っているときに話し合っておくべきだと思うんだ’と反論するも、今度は母親が‘うちにはモメルほどの財産もないし、税金だってたいしたことないでしょ。さあさあ、みんなで召し上がれ、今年のものはとっても甘いのよ’と、冷えてスイカを出してきてその場を取り繕う。すると、末娘が‘わあ、美味しそう。お塩どこだっけ’などと新しい流れに棹をさす。」というものです。

(1)タブー視してはいけない。
 こうした会話は決してドラマの中だけでの話ではないと思います。日本では死にまつわる話題は昔からタブーとされ、特に家族が揃うような場では忌み嫌われます。相続は、‘死’と‘財産’が絡み、‘忌むべきもの’と‘卑しいもの’の併合ですから、話題にすることが難しいのは当然です。普通は‘相続’で‘争族’とならないようにと思うのは確かです。

(2)相続は大きな事業 
 相続は大きな事業です。そこにはプランが必要ですが、プランは最終目的が明確になっていなければなりません。最も大きな目的を何にするか。‘仲良く’でもよいし、‘お母さんをみんなが大切にするように’でも良いと思います。もちろん‘納税額を少なく’という人もいるでしょう。亡くなってしまう自分は、納税額は大した問題ではないはずですが、目的が‘遺産の額で兄弟が喧嘩しないように’‘お母さんの老後の生活を安定させる’というものならば、‘少しでも多く遺す’ための相続対策が必要なのはいうまでもありません。
 相続とは、財産を残す側が‘何を本当に望むか’を考えるところからスタートするのです。そうなれば話し合いも当然必要ですし、その思いを生前に伝えておくことこそ、相続の柱なのかもしれません。
 基礎控除が減額になり、相続税の対象になる人が増えるのは、必死です。だからこそ、今相続財産を知り、家族で相続を語り、対策を講じることが大切なのではないでしょうか。

 (参考・引用:税理士新聞 第1488号、国税局ホームページ)
スポンサーサイト

| 財政・税務 | 13:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント:

TRACKBACK URL

http://mukouyama.blog.fc2.com/tb.php/397-0d9d9a2c

TRACKBACK

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>