税理士 向山裕純の税のなんだパンダ

創業45年を迎えました。難しいと思われがちな税金についてわかりやすい解説をしていきます。税金以外にも時事問題など取り上げていきます。

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 国税庁「平成25年度会社標本調査」結果を公表

-赤字法人が6年ぶりに6割台に-

毎年国税庁は「会社標本調査」結果を公表しているが、今年、平成25年度版は2015年3月26日付けの国税庁ホームページにおいて公表した。この調査は我が国の法人企業について、資本金階級別や業種別にその実態を明らかにし、併せて租税収入の見積もり、税制改正及び税務行政の運営等の基礎資料とすることを目的として実施されているもので、昭和26年から続いている統計資料である。

まず調査対象法人だが、日本国内で2013年4月1日から2014年3月31日までに終了した普通法人2,585,732社(休業清算法人・NPO法人・一般社団・財団法人を除く)を対象に標本調査という手法で調査対象法人(母集団)から資本金階級別・業種別等に一定の方法で標本法人を抽出し、その標本法人基礎データを基に、母集団全体の計数を推計したものだ。

1.それではまず税務統計から見た法人企業の実態だが、申告法人2,585,732社のうち資本金階級別の構成比では、資本金1000万円以下の階級が2,213,762社で全体の85.3%を占めています。次いで資本金1000万超1億円以下が357,797社(13.7%)で法人数全体の99%を資本金1億円以下の法人が占めています。
また、業種別法人数の構成比をみると、サービス業(26.4%)・建設業(15.9%)・小売業(13%)の占める割合が大きい。
 組織別法人数の構成比では株式会社が全体の95.1%を占め、以下合名会社(0.2%)合資会社(0.8%)合同会社(1.1%)と続いています。

2.欠損法人68.2%と前年度より2%減少
 図1を見ていただきたい。利益が出ている法人数は823,136社、これに対して欠損法人は1,762,596社で全体での割合が68.2%となっており前年比2.1%減少しており、平成19年度の67.1%以来6年ぶりの6割台に減少した。
この背景としては,現在の円安傾向に伴う輸出企業の伸びなどが揚げられるが、しかしまだまだ欠損法人が多いと言えよう。

図1【利益計上法人数と欠損法人数】
法人数              
区分  利益計上法人 欠損法人  合計  欠損法人割合
平成22年度   702,553 1,877,801 2,580,801 72.8%
平成23年度   711,478 1,859,012 2,570,490 72.3%
平成24年度   749,731 1,776,253 2,525,984 70.3%
平成25年度 823,136 1,762,596 2,585,732 68.2%
(構成比) (31.8) (68.2) (100%)

3 その他調査結果から見た主要点

交際費等の支出額は3 兆825億円で、このうち税法上損金に算入されない金額は 1 兆1,488億円であり、支出額に占める割合( 以下「損金不算入割合」という。)は 37.3% である
1. 法人税額は10兆1,122億円になっている。また、所得税額控除は2兆885億円、外国税額控除は6,492億円になっている。
2. 繰越欠損金の当期控除額は9兆8,041億円で、翌期繰越額は68兆6,344億円となっている。

 この税務統計調査は申告法人の実態を明らかにするだけでなく、今後の租税収入の見積もりや、税制改正及び税務行政の運営等の基礎資料としての目的を備え持つ重要な統計資料と言ってもいいだろう。
我々もこの統計資料から、日本の企業の現状と今後の展開を注意深く見ていく必要があろう。

参考資料:国税庁HP「平成25年度会社標本調査」より

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