税理士 向山裕純の税のなんだパンダ

創業45年を迎えました。難しいと思われがちな税金についてわかりやすい解説をしていきます。税金以外にも時事問題など取り上げていきます。

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相続増税で「土地」価格に注目

相続増税で「土地」価格に注目

毎年7月に入ると、国税庁は相続税を算出する基準となる「路線価」が発表されます。
日本の「相続」は土地が占める割合が高いのが特徴で、この評価額がどうであるかにより、相続税が大きく変わることがあります。
2015年(平成27年)1月1日からは、相続税が増税になります。従って今年の「路線価」にも注目する必要があります。
皆さんご存知のように来年の相続税改正では、基礎控除額が「5000万円+(法定相続人×1000万)」が「3000万円+(法定相続人×600万円)」と約40%も縮小されます。特に都市部に自宅などを持っている人などは関心が高くなりそうです。そこで今回はこの、土地の価格に関して見ていきたいと思います。
土地の価格は一物四価とも呼ばれ、その使用目的により土地の価格が違います。具体的には以下の通りです。

1.公示価格
地価公示法(根拠法)に基づき国土交通省が毎年3月に公示する標準地の価格です。
この目的は公共事業用地の取得価格算定の基準とされるほか、一般の土地取引価格に対する指標となります。土地本来の評価額とも言われています。住宅地・商業地・工業地・準工業地などに分類されている。尚、価格時点(基準日)は1月1日現在です。

2.基準地価
国土利用計画法施行令(根拠法)に基づき、都道府県などの地方治自体が毎年9月20日頃に発表します。価格の性質や目的、評価方法などは公示価格と同様ですが、異なるところは、価格時点(基準日)が7月1日時点であることです。

3.固定資産税評価額
各市区町村が土地・建物の価格を、固定資産評価基準に基づいて評価し固定資産台帳に登録したものです。固定資産の評価替えは3年に1度行われ、来年2015年がその年度に該当します。
そして、「都市計画税」「不動産取得税」「登録免許税」「相続税」などの課税標準にもなっています。従って、実際の不動産売買価格とは全く関係は無く、一般的に土地は公示価格の70%ぐらい、建物は建築費の50~70%ぐらいと言われています。

4.路線価
国税庁の下部機関国税局が相続税法(根拠法)に基づき価格を決定します。
路線価も1月1日時点の評価になるが、発表は毎年7月に公表されます。この目的は国が「相続税」「贈与税」などの算定基準となる土地評価額で、公示価格の80%ぐらいが目安とされています。

このように土地の価格あるいは評価額はその使用目的・課税制度により価格が違ってきます。2015年1月1日から適用の改正相続税では、この土地の価格に関して、「小規模宅地等についての相続税の>課税価格の計算の特例」が追加されました。
これは以下の適用要件に該当すれば2015年1月1日以降、居住用宅地330㎡につき80%の評価減が適用されると言うものです。該当できるかどうか、ぜひ検討して下さい。

① 親(被相続人)の住んでいた土地であること。
② 土地を取得するのが一定の相続人
③ 配偶者以外の相続人は相続税の申告期限までに実際に住むこと。

土地価格はその時代の経済環境を反映して推移しています。今年は、アベノミクスにより都市部では土地の価格も上昇しているそうです。それに伴い相続税に関しても関心が高まってきていることも事実です。

ところで、固定資産税の納税通知書はすでにみなさんの手元に届いているはずです。自分の所有している土地・建物の評価明細書も一緒に同封されています。また、「路線価」の発表は7月に入ってすぐです。国税庁のHPを見ると出てきます。自分の所有不動産に関してぜひ一度確認をしてみてください。

相続設計を考える場合、節税対策にどうしても行きがちですが、まず自分のライフプランと老後の生活設計を考えた上での対応かと思います。
今回「路線価」の発表は、いい機会ですので是非自分の不動産を調べてみてください。
                                
                        
             参照  日本経済新聞 2014.6.25日朝刊 26面記事
                  国税庁ホームページ
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| 相続税及び贈与税 | 10:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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