税理士 向山裕純の税のなんだパンダ

創業45年を迎えました。難しいと思われがちな税金についてわかりやすい解説をしていきます。税金以外にも時事問題など取り上げていきます。

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アベノミクスとは何かを改めて見てみよう!

 アベノミクスは、次の3本柱で構成されています。

 アベノミクスは、次の3本柱で構成されているが、1つは大胆な金融政策、2つめは、機動的な財政政策、3つめは、民間投資を喚起する成長戦略を「3本の矢」と呼んでいる。それぞれ内容を定義づけると以下のようになる。
金融政策とは、インフレ目標2%を設定し、目標達成するまでは、無制限に金融緩和を行うもの。
積極的な金融緩和によって、デフレ脱却を目指すものといえる。
財政政策とは、公共事業で経済を浮上させるカンフル剤の役割を担うもの。
成長戦略とは、健康、エネルギー、次世代インフラ、農林水産業の4分野に重点を置き、企業の競争力向上、技術革新を後押しする政策を検討するものとしている。
1.デフレ脱却ヘのステップとは?
デフレは、超過供給(供給>需要)に陥った状態をいうのであるが、デフレを脱却するには、「短期的政策」と「長期的政策」という、2つの段階があるとしている。
この短期的政策と長期的政策について述べる。

①短期的政策
 短期的政策とは、政府が需要不足を補うことで、需給のアンバランスを安定させ、完全雇用水準で均衡させようとする政策のことである。
 この政策には、金融政策(金融緩和)と財政政策(財政支出)としている。
 金融緩和は、金利を下げて、企業の設備投資を増やすことで、民間需要を増やす方法です。一方、財政支出は、政府が市場でお金を使う(公共事業)ことで、需要を増やす方法である。

②長期的政策
 長期的政策とは、規制緩和や新産業の育成によって、供給サイドを成長させようとする政策のことである。これを、アベノミクスでは、「成長戦略」と呼んでいる。
 成長戦略は、企業の心理状態を「不安」から「期待」に変換させることで、供給を増やす方法です。例えば、環太平洋戦略的経済連携協定(以下、TPPという。)は、関税の撤廃により、海外との取引を促進させようとする取り組みのことである。

2.アベノミクスのリスクとは
アベノミクスの最大の懸念は、金利急騰のリスクがあげられる。
  アベノミクスの「インフレ目標付きの金融緩和」と「財政支出」は、貨幣供給量を増やす政策をいう。
貨幣供給量を増やすと、金利は下がる。日本銀行が民間銀行から国債を購入するからです(債券価格上昇=金利低下)。しかし、貨幣が財市場の取引に使われはじめると、金利は上昇し始めます。
それでも、金利の上昇率が、GDPの増加率より小さいうちは、問題ではないと思う。
 金利の上昇が、資金需要の過剰な増加率を抑える役割をしている。このとき、市場メカニズムがうまく働いていると考えられる。これを良い金利上昇という。
 問題は、金利の上昇率が、GDPの増加率を超えてしまった場合です。
 金利の上昇が、資金需要の過剰な増加率が抑える役割を果たしていないからです。このとき、市場メカニズムの金利調整機能がうまく働いていないと考えられる。これを悪い金利上昇という。
 また、円貨の信用が下落した場合にも、金利は高騰します。信用がなくなると、海外からの投資資金は引き上げられ、資金調達がむずかしくなるからです。それでは、金利が急騰するとどうなるでしょうか?
 金利が急騰すると、日本国債は暴落し、資金調達ができなくなり、国債の債務不履行(財政破綻)に陥ってしまう。現在のところ、民間銀行に資金が留まっているため、懸念されるような金利上昇の動きは見られませが、今後、金利の動きには目が離せないことも大事なことでしょう。
 実質GDPの成長率と金利上昇率の関係は、アベノミクスの成否のキーポイントになっています。

(金融大学-特別講座『アベノミクス』講師:有馬 秀次より引用)

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