税理士 向山裕純の税のなんだパンダ

創業45年を迎えました。難しいと思われがちな税金についてわかりやすい解説をしていきます。税金以外にも時事問題など取り上げていきます。

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

>> EDIT

中小企業金融安定化後の「出口戦略」とは

 経済産業省は8月31日、2012年度下期の中小企業金融対策をホームページにて公表している。今後の資金繰りに大きな影響を与える、中小企業金融円滑化法が来年3月末に終了することを見据え、金融庁は、金融機関に経営改善計画の進捗状況の管理、モニタリングなどの「コンサルティング機能」を持たせ、経営改善の支援協力を推し進めながら出口戦略の必要性を求めていた。今回の新保証制度もこの流れの一環である。
今回の特徴は大きく分け2点ある。
まず、

1,信用保証協会が融資に100%保証する、「セーフティネット保証5号」を来年3月末まで継続する。
セーフティネット保証5号は、リーマンショック後に一般保証とは別枠で、無担保保証8000万円含め最大2億8000万円の金融機関からの融資を信用保証協会が100%保証する制度である。これまで1133業種全てが対象だったが、10月からは683業種に絞って継続されている。

2,新たに、経営改善を外部の専門家と行う企業の保証料の一部を減免する「中小業経営力強化支援法」を10月からスタートさせることにした。
これは、中小企業が金融機関や税理士など、外部専門家の力を借りながら経営改善に取り組む場合に、保証料を0.2%減免する制度である。
 この経営革新等支援機関の認定申請が9月より受付を開始している。特に税理士・公認会計士・中小企業診断士等の「士業」の申請が増えている。当事務所も認定申請を9月中に終了させた。今後、認定された機関は中小企業庁及び金融庁のホームページに10月末頃から順次公表するとのことである。


金融庁のホームページでは金融円滑化法に基づく貸付条件の変更等の適用状況を随時掲載している。
法施行日より2012年3月31日までの速報値によると
申込件数3,133,742件、実行件数2,893,387件、実行率92.3%
 仮に1社当たり3件実行するとすれば、2,893,387÷3件だと、約964,462社 もあることになる。
全てが該当するわけではないが、数十万社が該当してくることになるだろう。
今後、円滑化法終了を見据えた「出口戦略」に向け、上記経営革新等支援認定機関など外部機関と連携しながら、中小企業の再生に軸足を移すこととなる。
 しかし、業績が改善せず再建計画と大きく乖離している企業や1年以内に策定しなければならない実抜計画を作成できない企業も多い。今後は再建の可能性が見込めるかどうかで金融機関の支援に変化が出てくる。「業績悪化=即支援打ち切り」の可能性は少ないとみられるが、事業存続が危ぶまれる企業には、資産売却、廃業も視野に入れた対応をする一方、再建が難しい企業には最終的に代位弁済や担保権の行使に移ることも現実味を帯びている。
残された時間は半年を切った。
                                



人気ブログランキングへにほんブログ村 士業ブログ 税理士へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

| 金融関係 | 10:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント:

TRACKBACK URL

http://mukouyama.blog.fc2.com/tb.php/157-f774a785

TRACKBACK

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>