税理士 向山裕純の税のなんだパンダ

創業45年を迎えました。難しいと思われがちな税金についてわかりやすい解説をしていきます。税金以外にも時事問題など取り上げていきます。

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迫る大増税時代に知っておきたい消費税対策 その5

消費税率アップこそ最大の節税!? “輸出戻し税の話。”

消費税増税本国会で可決成立した場合
 消費税の増税については、野田佳彦総理大臣が今期の通常国会で何としてでも成立させることを改めて表明しました。成立した場合には、2014年(平成26年)4月から消費税率が8%となり、2015年(平成27年)から消費税率が10%となってしまうのです。

赤字なのに「消費税はゼロ」にならない中小企業
 消費税の増税は中小企業を経営する社長さんにとっては深刻な問題です。景気の低迷で赤字続きの状態で法人税はゼロであっても、「消費税もゼロ」ということはあり得ません。

 中小企業の社長さんにとっては、利益がマイナスなのにどうして消費税を支払わなければいけないのかが納得できないという声をよく聞きます。「受け取った消費税」から「支払った消費税」を差引いて納付する消費税が確定するのでしょうけど、赤字なのだから当然支払った消費税のほうが多いはずなのに、なぜ支払わなければいけないのかと。しかし、損金経理した諸経費のうち人件費については消費税がかからないためによほどの赤字を抱えた事業者でなければ消費税の納税は免れません。

消費税増税のメリットはあるの
 消費税増税のメリットとしては、一般的に言われていることは、次の通りです。
 ①景気に左右されず、安定した収入が得られる
 ②公共サービスが良くなる
 ③地方自治体の財源の確保
 ④輸出免税事業者が儲かる
 
「輸出免税事業者(消費税法第7条)が儲かる」ってどういうこと
 たとえ赤字に陥っていても消費税を支払わなければならない社長さんもいれば、たとえ黒字であっても消費税を納めなくても済んでいる(むしろ還付される)企業もあります。売上の大部分を輸出が占めている事業形態の企業です。
「受け取った消費税」から「支払った消費税」を差引いて納付する消費税が確定するのは同じですが、輸出売上は免税(消費税0%の課税売上)ですので、非課税売上と異なり輸出売上に係る消費税は控除することができるのです。たとえ黒字であっても「支払った消費税」のほうが大きくなり還付されるケースが多いのです。
従って、消費税率が上がれば還付される税額が増えることになり、輸出免税事業者が儲かることになるのです。

消費税率アップを望む声の訳
 経団連など財界が復興財源として消費税率のアップの望むのは、消費税率がアップして国内で支払う消費税が増えたとしても、大企業に至っては増加分の負担を下請けに転嫁してしまえばむしろ消費税のアップ分が値引に転じることになります。その上、免税事業者であれば、還付される消費税額(輸出戻し税)が増えることになるのです。もちろん円高のために輸出事業者が苦しい状況にあることはわかるのですが、本当に苦しいのは果たして大企業なのでしょうか。

中小企業も世界に目を向けるべき
 今後も消費税の増税が予測される以上、中小企業の社長さんもその対策を考えなければなりません。そのひとつとして海外に目を向けることです。世界を相手に自社の製品・技術で進出することも生き残りのためには必要なことではないでしょうか。



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| まとめwoネタ速suru | 2012/05/01 10:30 |

まとめtyaiました【迫る大増税時代に知っておきたい消費税対策 その5】

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| まとめwoネタ速suru | 2012/05/01 17:20 |

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